インターネットとの出会い
僕は1984年生まれの34才です。
インターネットに初めて触ったのは中1の頃でした。
その辺の感動はこの記事にも書いています。
(ネットサロンは腐敗する!ネット今昔物語)
母の云う通り、インターネットの発信の動機の根幹というのは
身近に熱く語れる友達がいないんだねぇ‥
この一言に集約されると思います。
当時のインターネットは
ゲームの攻略情報から、PSを違法改造してコピーCDでゲームを遊ぶ方法
アングラな情報から生活のお役立ち方法まで今よりも簡単にたどり着くことができました。(ま、今でも行き着く人は簡単に行き着くんでしょうけども)
そこで思ったこと、これもう雑誌いらねぇじゃん!
それから10年、実際に雑誌はどんどん廃刊となり、モリモリ薄くなり
ヘタな辞書より分厚かったゲームの攻略本は完全なファンアイテムに成り下がりました。
少なくとも出版業界には大きな打撃を与えたのは間違いないでしょうねぇ‥
それ以上に思うのが、アングラな趣味を持つ人が発信をすることができるようになったということです。
どんな分野でもそりゃあ趣味ってヤツはアングラなもんです
趣味、釣り、山登り、自転車、キャンプ、このあたりは趣味として一般的なもんです。
でも深く掘れば掘るほど一般人から遠くなってやり過ぎのアングラマンになっちゃいます。
このサイトも精神疾患を扱っていて、やっぱりアングラなサイトです。
で、存在自体がアングラな趣味ってあります。
20才越えての特撮ドラマ、アニメ観賞
パロディ同人誌活動
コスプレ
機械工作‥
初めて北斗の拳のMAD動画を見たとき僕はヤバイって思いました。
これ原哲夫に許可とってるのか?
ていうかパロディありきの面白さってそれは邪道ではないか
そういう意味でヤバイ
中学生の僕は、アングラなヤバイを感じていました。
そしてそういったアングラ趣味を世間はオタクというレッテルを張って気持ち悪がっていました。
時を経て2019年、その価値観は変わったように思えます。
20才越えてのアニメ、特撮観賞なんかは間違いなく僕の子供の頃はアングラな趣味でした。
ところが2019年の今、コナン好きな20代も、仮面ライダーみてるおじさんも市民権を得ているように思えます。
そういった「アングラだった価値観や趣味」にネットが市民権を与えた、そう感じます。
僕が初めてインターネットにはびこるアングラに触れたのは中学校に入ってからでした。
ある程度のモラルは身につけていて、越えちゃいけない一線は理解してました。(ま、そこは中学生、越えてスリルを楽しむんですけども)
今の小学生、生まれる前からインターネットがあってスマホで1時間尺以上の動画を手軽に楽しむことができる技術がモノゴコロついた時からあった小学生。
彼らはこれはアングラだ!ヤべぇ!って感覚、持っているだろうか?
ネットは果たして人を堕落させるのか?
僕が大学の頃、きっと近い未来、ケータイは小銭代わりになったり、定期代わりになるだろう、と予想されていました。
そしてそれは5年後には生活に実現しました。
初代のiPhoneは液晶が小さいものでした。そこにはスマホで長い尺の動画をみる、っていうビジョンは無かったと思います。
動画を楽しむのはパソコンでした。
どんどん時代は進んでいき、スマホの液晶は大きくなり、LTEなり4G回線なりで20分以上の尺の動画を出先で楽しむ時代がやってきました。
‥受け入れているけども、こんな時代が来るのは僕の予想にはありませんでした。
作家の曽野綾子さんがエッセイにて
直感的にだがネットはテレビ以上の加速度で人を堕落させるメディアではないか?と書いていました。
80年代に活躍したプロの作家である曽野綾子さんは発信することの責任を叩き込まれた時代の人。
一方僕らの世代は、発信することの責任に関しては無頓着です。
ブログであれ、自作のなろうハーレム小説であれ、そこに発信するものの義務と責任を強くもっているとは言いがたい。
ではこれからの世代、ネット環境が成熟した時代に育った世代はどうか?
作り手に敬意を払わない、そんな考えを持っていてもおかしくない、と思います。
アンパンマンもコナンもハンターも
僕はブログを書く時、youtubeにアップされたBGMを聞きながら作業をしています。
著作権については詳しいわけでないけど、
そういった著作物をアップすることは違法です。でもって違法と知りつつ視聴はグレー、保存はアウトだったと思います。
これは五年後は解らないけども今のyoutubeには歌やら曲やらアニメやら映画が氾濫しています。
公式で動画を上げてたりする場合も多いからさらにその解釈は曖昧になります。
普通に生きてたら見つからない掘りだしものがあったりします。(間違いなくこの声はオーケンだわ‥空手チョップは負けないぞ)
そういった違法アップロードはアングラなこと。
やべぇって感覚は僕世代にはあります。
でもこれから育つ若い世代はアングラを感じることなく動画を楽しんじゃうのではないでしょうか?
まとめに入ります
まとめ
インターネットはアングラな趣味を持つ人に市民権を与えた。
その代償として、世界全体がアングラな価値観を持つようになった。
手軽に発信ができる一方で、発信する責任を強く持つ人は少なくなった。
受け手もそう、全部が無料で作られている、そんな感覚があるのでは?
果たしてインターネットは文明を堕落させるのだろうか?
テクノロジーは進化しつつも、使うのは常に人間。
ピシっとした最低限の価値観を持つまではやはり子供にインターネットを触らせるのは危険
せめて中学生くらいからでいいと思うんです。
ワクワクする時代に生まれたもんだぜ。
2019/01/21富士さんたろうがワクワクしながら記す。
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