輝ける彼の街こそは
過去・現在・未来を通じ酒場に散ってゆく全ての兵たちが今際の際に懐く、哀しくも尊き夢
その意志を誇りと掲げその信義を貫けと糾し今酒の王は高らかに手にとる奇跡の真名を謳う
其は・・・
ル ー ジ ュ エ イー ル
赤 羽
‥どうした?と言われるかもしれませんが大丈夫!僕は正気です。
Fateのセリフを赤羽にあててみました。フランス語でルージュは赤 エイールは翼って意味です。あ、元ネタはイギリス語のはずです
Fateのセリフを赤羽にあててみました。フランス語でルージュは赤 エイールは翼って意味です。あ、元ネタはイギリス語のはずです
いやぁFateのセリフはケレン味があるというか、味があるというか中二病モリモリでゾクゾクしますなぁ。
さて赤羽という街は
飲み屋街である
立ち飲み屋好きの聖地である
割とガラが悪い
そんな飲みが好きな人にとってはこんなワンダーランド、いや理想郷(ヴァルハラ)そんな赤羽の居酒屋でバイトしていました。
伊集院光も一時期ハマってました。派手で景気のいい雰囲気のはずのキャバクラの看板が完全に昭和、だと。
オシャレな意味じゃない意味で「レトロ」な街です。
僕なりに言うとカオスな街並み。今でも大好きな街です。
居酒屋のお兄ちゃんと話した自分は居酒屋バイトがしたかった。
もしかしたら、仕事を通して女の子との接点があるかもしれない。
そんな希望をもちつつ僕は面接に臨んだ。
妙に肌にあった赤羽という街
面接はよく覚えていない、週何くらいで入ってもらえるのか?とかそんな質問ばっかりだったと思う。
とりあえず来週制服を容易するから、そっから働いてもらうから。
いわゆる即決である。
初日は土曜日だった。八時までのオーダーはお料理半額、ということでかなり店は賑わっていた。
しかもバイトかけるくらいだから客足はヒートアップ!
いやデビューにしては無理があるで!
居酒屋で頼むのは基本的にビールのみだった自分はまずドリンクもわからない
当然調理もわからない
忙しい!とにかくミスアンドミス!だれでも働く初日はうまくいかない!
ミスすりゃ怒鳴られ、お客さんからも怒られ最悪のデビューだった。
次の日も出勤したところ
キター!俺の勝ち!ジュース奢れ!とスタッフが僕が二日目もくるかどうかをギャンブルしてたようだ。
!!なんというカオスな職場!!
二日目もよく来てくれたねお祝いということで常連さん(元スタッフ)と店長でお酒を飲みにいった。
そこでやっちまいましたなぁ。お酒で粗相をしてしまいましてねぇえ。
店長いわく
マーライオンのようだったとのこと。具体的になにをしたかはご想像にまかせます。
二次会のオールカラオケ(この辺は覚えてない)の後も公園でお酒を飲んだホームレスのおっちゃんが混ざってきたのを覚えている。
いや赤羽って街はカオスの極みでっせ!
僕は思う、20そこいらの時に年上の友達がいると世界が広がる、とてもいいものだと。
赤羽でのバイトは本当に楽しかった。
スロットの話しかしない同世代のバイト仲間や
もう色々破天荒に生きている女遊びの激しい写真家志望の年上の人とか
中国人の女の子とか
いつもコロッケをつまみに後輩と説教会をしているサラリーマンとか
あと警察の人にスカウトされた。君、おまわりさんやってほしいな、と言われた。
でも警察ってスカウト制じゃないよね!名刺も渡されたけど!
飲食店ビルの三階にやっていたうちの店は地下でやってるキャバクラに出前もしていた。
寿司盛り(店だと1500円)を下のキャバクラでは6000円でやってたそうだ。
うーん水を売ります水商売!
店長にキャバクラもつれてってもらった。
立ち飲み屋にもつれてってもらえた。すごい、1000円でベロベロになれる。
そのお礼に秋葉原を案内した。
なんというデート(言うまでもなく店長はアラサーの男です)
女の人とも接点ができた。仕事という接点で仲良くなれた。
シフトがかぶった日は電車を使わず歩いて一緒に帰った。
夜道に仲のいい女の子と歩いてみたい、そんな夢が叶った。
まるでパフュームのドリームファイターみたいな話もした。彼女は頷いてきいてくれた。
新入りの中国人の女の子に好かれた、彼女は中国語を教えてくれた。
ホーアイニーと僕にいいたがらせていた。
お客さんがグラスをテーブルから落として派手に割れた。掃除をしたがお客さんはフツウに話しをしていた。60くらいのオッサンだったと思う。この話をしたところ
それが赤羽イズムだ!あきらめろ!と返された。
お客さんがグラスをテーブルから落として派手に割れた。掃除をしたがお客さんはフツウに話しをしていた。60くらいのオッサンだったと思う。この話をしたところ
それが赤羽イズムだ!あきらめろ!と返された。
通し営業終わって歩いて帰ってると犬が散歩していた。僕がいぬに話かけるとその飼い主がありがとねーと言った。
飼い主の顔をみてギョとした。林家パーやんけ!
林家ペーアンドパーは北区に住んでいてエンカウント率が高い、とのこと。
林家ペーアンドパーは北区に住んでいてエンカウント率が高い、とのこと。
赤羽という街が、北区という世界観が、東京が好きになった。
少しは自分も好きになれた、気がした。
少しは自分も好きになれた、気がした。
半年もすると仕事も一通りできるようになった。
大学で感じた僕はこの人たちとは違う。
そんな感覚がバイトをしている間はなかった。
一言で言うと、とても居心地がよかった。
自分は要領が悪い、と店長に言ったら
バカ,お前は要領はいい。上手くやれてる、安心しろ。と言われた。
あと、彼女を作れ、と言われた。なぜと訊いたらば
お前に彼女ができたら超楽しいじゃんwと返した。
泣きそうにはならなかったけど声を出して笑った。嬉しかった。
楽しかった。でもそれが大学を疎遠にすることになるなんてなぁ。。
十年後、赤羽でその店に行ったらがらんどうだった。
キャバクラの客引きをしていたおじさんに聞くと閉店した、とのこと。
このあたりはほんと入れ替わりが激しいからねぇとも。
2018/01/07 記す