朝ドラ「まんぷく」が面白い、安藤サクラの魅力
この記事は2018年の年の瀬に書いてます。
朝ドラ「まんぷく」は主演が安藤サクラっていうことで始まる前から期待していました。
フタを開けてみたら期待以上のドラマです。
僕は映画でヤバイ悪い奴がでてきたらこう思います。
‥こんな奴ほんとにいたらどうしよう‥!
勿論お芝居なんでそんな奴ぁいないんですけど、見る側にそう思わせることがお芝居のチカラであり、リアリティというもんです。
逆に、ステキな人やシーンがあったらこう思います。
こんな人、いたらいいな、いや、きっとこの世界のドコカにいた、間違いなくいた!
こんなこと、僕の人生でもあったらいいな、いや、きっとこの世界のドコカで起こったことだ!
って
これもお芝居のチカラでありリアリティなわけです。
朝ドラ「まんぷく」も例外ではなく、色々あって主人公夫婦が経営する会社は解散することになります。
従業員と主人公福子(社長である萬平はいろいろあって不在)の解散式は素晴らしい、美しいシーンでした。
食品界の皇帝ガイザー、日清食品を一代で世界企業にした社長安藤百福をモデルにした昭和大河
(リンクウィキペディア:こんなキラキラの像を僕は初めてみましたよ)
これはドラマである、少し調べたけど史実とは大きく異なる。でも、この人たちは、たしかにこの世界に生きていた。
朝ドラの割に先の見えないツライ展開が続いています。でも生命感の宿る彼らの芝居が、この物語を見届けなければ、と使命感を与えます。
今週は菅田将暉演じる駆けだし弁護士東を軸とした国税相手のまさかのリーガル展開
見てない人もオススメ、といいたいとこですけどちょっとキリが悪いかな?
安藤サクラはレジェンド級の役者です。
彼女の芝居をみると、芝居でここまでできるものか、人間の身体や感情はここまで表現できるものかと
芝居の可能性と人間の無限の可能性を僕に教えてくれます。
園子温監督映画「愛のむきだし」ではヤバイ新興宗教の実行部隊の若き女ボスを務めました。
思想が傾むきすぎたニンゲンが発する不潔なオーラに恐怖を感じました。
一方でクドカン脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」では主人公の彼女のバリバリの働きマンを演じていました。
主人公が彼女にプロポーズをするシーンがあります。そのシーンをみて、僕は声を出して泣きました。
こう、強すぎる感動で、身体の芯がガーっと熱くなって、汗をかくように涙と嗚咽が止まりませんでした。
武正晴監督映画「百円の恋」では職歴無しの30才引きこもり状態の女がボクシングを通して成長する姿を演じあげました。
結果だけみたら結局ナニも手に入らなかったラストシーン
それでもとってもスカっとする後味がありました。
どの作品もオススメです。ゆとり~と百円の恋は一生忘れない映画になるだろうな
役者時代に武正晴監督のワークショップに行ってきたんだ
ENBUゼミナールという芝居や映像技術を学ぶ専門学校がいます。
調べてみたら単発のワークショップ(プロが教えてくれる稽古会、有料だから、ワークをショップでワークショップ)もやってるみたい。
お、武監督にお芝居の稽古つけてもらえるの?ということで行って来ました。
事前にシナリオ(映画では台本といわずシナリオと呼ぶことが多いです)が郵送されてきた。
このシーンとこのシーンをやりますよ、と
一つのシーンは中華料理屋を舞台にしたピエロ役もいて笑いが起きる俺好みのシーン
もう一つはボクシングでナニかを掴む主人公とボクシングを辞めて色々アレな主人公二人が真夏のベンチに座ってなんともいえない距離感と惨めさを出す僕が苦手で難しいシーン
あと宣材写真とプロフィール(活動履歴を書きます舞台でも、映像でも、役があれば)を持ってきてねとのこと。
宣材写真とプロフィール、か、ということは活動してる人向けのワークショップだね。
さて当日
武監督の前で自己紹介。
まず宣材写真のダメ出しから始まる、ナニを見せたいか、ボンヤリしてるぞ!とのこと。
それが終わると机とイスでセットを組んではい、お芝居みせて!が始まった。
ざわめく参加者
‥一応セリフはいれてあるし何度もシーンをみた‥けど、人前で晒してないので出来上がり、とはいえない、いけるか‥?やるんだよぉ‥!
1日目は笑いが起きるシーン
容赦ないダメ出し、役者の前でセリフを読み上げる監督、これはハイハイ台詞覚え甘いよーっていうヤツ
無限に消費される餃子、餃子アンド餃子
僕はピエロ役を演じる。
笑いも起きて手応えを感じる!武監督のダメもアドバンス的!
よっしゃあってなる。
二日目はベンチの僕の苦手とするシーン
二日目はやはりうまくいかず、
キャラクターキャラクターしすぎの芝居で、俺の映画では使わないな、と云われる。
シナリオを書いてもそういうの作りそう、と云われる。
まぁね、グレンラガンとか好きだからね。キングキターンキターンギガドリルブレィクゥゥゥ
でも、それを選択するのはお前さんだ、しっかりと決断して選んでそれをつづければ、きっと使ってくれる人もいる、かもよ。
でも俺はいらーん
凹む前に、それはそれでヨシ、と云って貰えたようで嬉しかった。
選択すること、大事だな、と思った。イランと云われたけどね!
安藤サクラの芝居をみると、あのまま行っても十年たどり着くことのできなかった境地を感じます。
1日目の終わりに武監督を囲んで懇親会の飲み会をした。
モンゴルで撮影をした冒険の話
下積み時代の話(また別の記事で書きたいです)
アカデミー賞の話
安藤サクラの話
カンヌ映画祭は一度はいっとくべし!の話
すっごいエネルギーだった。
このタフさが僕に足りなかったものだろう。
ワークショップが終わって武監督のフェイスブッックを発見した僕はメッセージと友達申請を送った。
先日はありがとうございました。また会えるご縁を期待しております。
申請承諾と一言メッセージ
よい選択を!よい人生を!
選択、決断することの大切さ
先日僕はこんなツイートをしました。
行きたいけど行けない、だるい
そんなつらたんな日はこの二択からどっちかを選ぶしかない①さっさと行く
②今日は諦める
好きな方を選んでいい
選べば今より楽になる。— 富士さんたろう@気分変調症 (@upnsy1984) 2018年12月23日
これって疾患を抱えない人でもそうだと思うんですけど、そういうだるい日ってあると思います。
で、そんなユーウツの中で一日を潰しちゃうパティーン‥
これって選択枝を作らず、決断をしないからそうなっちゃうんですよね。
なにを取り組むにしても俺、こうやるって決めたから!と決心することでいろんなことが動き出す。
それでトラブルが起きるかもしれないし、人から嫌われるかもしれない。
でも自分で選んで決断してやったことだから
選択を吟味せず、決断もせず、流されるままにトラブルが起きるよりは成長に繋がります。
それは大きな選択や決意で無くても
→生き続ける
死ぬ
この選択枝を見つめるだけで死ぬという選択を蹴って今日も生きるぞぉと、
選んだ選択の意味が強くなります。
一日に選択の機会を設けることで
よくよく考えたらこれ俺がやんなくてよくね?という気づきがあるかもしれない
ていうか少なくとも今の自分には無理でね?という気づきがあるかもしれない
今日はあきらめる、そうい選択をした日はゆっくりできます。
でも選ばずグズグズだと一日もグズグズで終わってしまいます。
ってことを武監督から学びました。
また監督の作品みたいなー!
皆様よい選択を!よい人生を!
2018/12/25富士さんたろうが記す
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