東京は水道橋、後楽園ホールまで僕の練習している駿河男児ボクシングの先輩、村地選手の応援に行ってきました。
あの辺の大学に行ってましたけども、後楽園ホールに行くのは初めて、思えばもったいないことをしたもんだべさ
【激闘】Dangan227会場に行かなければ見えないもの【後楽園ホール】
会場に着くと早速ダウンをカウントするアナウンスが聞こえた。たしか最初の試合は4回戦、もしかしたらだいぶ早く終わるかもしれない。
最初のカードはまだデビューして二戦目同士の試合。
松岡拳日選手(22歳)vs石川優選手(31歳)
!!31歳!?
試合は終始松岡選手の猛攻が続く、しっかりガードしている。石川選手も一発を返す!ダウン!
どちらもダウンをとられた二人、3R目と4R目は勇敢に攻め合う!判定にもつれこみ手数の多い松岡選手の勝利!
いやぁ初戦からこんな熱戦とは‥4回戦の試合は短いのでお互いいいとこなしで終わっちゃうことも少なくないので
ボクシングのルールとライセンスのはなし
ボクシングを見る上で知っておきたいルール
ボクシングのルールはシンプルです。拳で殴り合って転ぶとダウン。10カウントまでに立ち上がれなければダウンしたほうの負け。
また危ないダウンをした場合レフェリーがストップをかけます。これがTKO勝ち。
ラウンドいっぱいまで戦って二人とも立っていた場合、判定になります。奈良判定なんて言葉がありますが、大体順当な結果。どっちかわからない時は大抵引き分けになります。
大体の試合がTKOか判定によって試合が決まります。
フルラウンドを戦い抜いて判定が出て勝者が決まり、お互いの勝利を称え合う光景は感動的です。
一方でTKOが決まる試合はいつも悲劇的です。‥最悪、死ぬ‥。
体重以外にもあるプロボクサーライセンス
ボクシングは体重によってその階級が決められてます。階級の数だけチャンピヨンがいるっていうことですね。
それとは別にプロライセンスにはA級~C級のライセンスがあります。Aにいくほど上で1R3分の試合を、C級は4R、B級は6R、A級は8Rの試合が組めます。
アマチュアは3Rです。4Rの試合は比較的に安心して見られます。
6Rの試合は5R目を超えたあたりから決闘感がでてきます。
8Rの試合の終盤はまさに死闘。男たちの人生を賭けた一戦をみることができます。
今回の試合は前座(なんて言葉は似つかわしくない熱戦だった!)以外は8Rの試合、そしてセミファイナルは世界戦なので12Rです。
12R‥しぬぞ‥。
熱すぎるミニマム級!小さな巨人たちの男の戦い!Dangan227!
続く二戦目と三戦目、8R持つことなくTKOで試合が終わる、といってもそこまでダメージのあるダウンではない。
大抵頭をやられてフラフラだとレフェリーは止めに入ります。
日本ウェルター級3位のクドゥラ金子選手は本当に強かった。
10戦10勝は伊達じゃない、そして果敢に攻めていったヒョンユン選手もカッコよかった!
そして4戦目、ミニマム級の試合、谷口将隆選手vs石澤開選手。
ミニマム級はボクシングでもっとも軽い階級です。47,6kg以下!女の子並みの体重ですね。
しかぁし画像をみていただいてわかる通り谷口選手も石澤選手もバキバキのマッチョです。
両者ともKO勝ちの多い成績、攻める谷口、しっかりガードを固める石澤。
軽量級とは思えないバチバチの試合!7R目と8R目はファンの観客も、そうでない観客も大いに湧く!
そして8R終了!手数の多かった谷口選手の勝利!讃えあう両者、そして二人の健闘を賞賛するわれんばかりの拍手と歓声。この一体感はライブでないと味わえません。
激闘があって、それでフルラウンドが終わって、両者が立っていて讃え合っている。
ボクシングをみてて僕の一番好きなシーンです。
‥そのあとの試合を思うとね‥。
さてこの人の応援を来たんです。WBOアジアパシフィック王座決定戦に挑戦する村地翼選手‥王座決定戦なので12Rです。
Dangan227封じられた右ボディ、ボクシングが起こりうる最悪の結末
村地選手、僕もお世話になっている駿河男児ボクシングジムの期待のホープです。
4戦4勝の国内ではオールTKO!彼の横でサンドバッグをたたかせてもらったことがあります。彼のパンチをみて一生この人に追いつかないことを確信しました。
ここまでボクシングに、いや、人間に可能性があるものだろうか‥。そう人に思わせるほどの才能を持つ男です。
さわやかな男です。そして僕が勝手に翼軍団と呼んでいる人たちの応援がすごい。
さてそんな才能の塊の村地選手、世界のベルトを巻くことができるか‥!?
ラメの入った衣装で登場する村地選手、なんだかいけそうなきがするー!一方で相手のサルダール選手はフィリピンの国旗を背負って入場。
サルダール選手、34戦30勝、そして世界タイトルをいっぱい持っている30歳のベテラン。相手に不足なしの超強敵!
1R目、村地選手好調、なんとサルダール選手膝をついてダウン。しかしそこはベテラン、30秒で立て直す。
ラウンド中にツバサコールを煽る翼軍団!完全に勢いは村地選手にあり!
2R、3R目、サルダール選手の空気がかわる。おっかない‥こんなおっかない人とよく試合できるなってくらいおっかない‥。
そして確信する、サルダール選手、ボディブローを警戒している。
4R目、村地選手、サルダール選手に右ボディに炸裂、効いてるゥ!間違いなく翼のボディは世界を穿つゥ!
しかしサルダール選手も負けていない、レベルの高い攻防が5R目、6R目と続く。
技術はサルダール選手の上だろうか、そして村地選手への徹底的な対策
絶対に負けられない、そんな強い意志がサルダール選手から感じる。
そして村地選手、頭を打たれつつ、しかし確実にサルダール選手を追い詰めている。
7R目、頭を殴られた村地選手、大きくふらつく、まだいける、なんとか生還!ツバサコールも緊張感を帯びてくる。
8R目、30秒を過ぎたころだろうか、派手に村地選手は倒れた。
レフェリーがTKOの合図をするやいなや、まずサルダール選手が村地選手に駆け寄る。
敵陣営も味方陣営も駆けつける。
シンと静まる会場。。ボクシング、これがあるから嫌だよ‥。
意識はある!とセコンドのつぶやきが観客伝いにやってくる。よかった‥。村地選手はタンカで運ばれた。
そのあともメインイベントもあったんだけど、疲れたので帰りました。
ボクシングの試合で起こりうる最悪の結末を迎えてしまった村地選手。
それでも、村地選手は勇敢に戦った、そして彼は世界に届きうる才能を持つ漢だと確信する試合だった。
幸い彼は大きな怪我はしてないそうです。
村地選手!これからだ!!!
2019/9/25 富士さんたろうが記す。
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