映画館復活の狼煙!負けられない戦いの映画鬼滅の刃が157億円の興行収入ということで映画館が盛り上がっています。
母から千と千尋の神隠しが負けるかもしれない!私の千と千尋の神隠しがぁ!!そんなに流行っているなら観に行ってみようかな‥え?アニメシリーズ見るのが前提なの?それはダルいなぁ観てきてよ!と圧をかけられています。
個人的には
- アニメ観る前提がないととっつきにくい
- 繰り返しみる人が信者でなくとも千と千尋には大勢いた
- 感染症で一度は観ても複数回は観に行きづらい
みたいな要素から瞬間風速は上回っても千と千尋を超えるのは難しいんじゃないかなぁと思います。
ただ、このご時世景気のいい話はそうそう聞きませんので映画の成功は素直に見てて気持ちが良いです。TVで話題はそれしかねぇのか!ってくらい特集されてても許せちゃう。
伊藤健太郎が無ければこの甘いニュースにもう少し酔っていられたんですけどねぇ‥。
アニメしか観てないですが、きっと映画鬼滅の刃、出てくるセリフが全部名セリフ!出てくるBGMが全て感情を煽る神音楽!一部の隙もない洗練されたアクションシーン!
ほらここ笑うところ!ほらここ熱いところ!ほらここ泣くところ!
などなど観る者の心を揺さぶる「派手」な映画なのは間違いないでしょう。
なんとなく皮肉っぽく書いちゃったけどむしろ「派手」な映画は僕の大好物です。
やっぱ観にいこうかな‥。。あ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観てきました。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンこんなお話
11月2日に沼津のららぽーとに観に行きました。
さて、たのしみたのしみ。
鬼滅キッズさすがにいねーだろと思ったらウロコダキさんのコスプレしてる少年がいた。
渋いのぉ、多分出てこないよねウロコダキさん pic.twitter.com/iApT9a3MFF
— 富士さんたろう@気分変調症 (@upnsy1984) November 2, 2020
ヴァイオレット・エヴァーガーデンはこんなお話です。https://note.com/tabisuru_ottiki/n/n62583d0b595aより
孤児として生まれ、戦争中に拾われた少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、その激しい戦闘能力を"武器"として使われることになる。そして、周りから下される"命令"は彼女の人間らしさというものを奪い去っていく。だが、その少女を人間らしく育て上げた少佐。彼は、まだ幼い少女を"一人の女性"として恋慕していた。ある決戦で甚大な被害を負った少女は両手を失い、義手とともに人生を歩むことになる。そんな少女が、少佐から最後にもらった「あいしてる」という言葉の意味を知るために、自動手記人形として仕事をしながら、たくさんの人の、さまざまな気持ちに触れていく物語。
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンは全12話のTVシリーズの完結編の物語となっています。あえて前情報を得ずに鑑賞しましたが、理解が足りない所が多少ありました。
鬼滅の刃よろしくこの作品もTVシリーズを観て予習をしておくべきだったかもしれません。
きっと今の文明とは別の歴史を歩んできた地球のお話みたいな、そんな壮大な世界観を味わいきれなかった感は否めませんでした。
見覚えのあるようで微妙に違う文字、異様に発達した義手、自動手記人形というフレーズ、感情が遅れてやってくるヴァイオレット、初めて世界観に触れる僕はもしかしてヴァイオレットちゃんロボットなんじゃ‥と思いましたがそんなことないので安心してください。彼女は人間ですッ!やはり事前に予習は必要だったのかも‥。
自動書記人形という職業は代わりに手紙を書くいわゆる代筆業です。この世界では代筆だけでなく、国王の就任挨拶や式典に使う詩などを自動書記人形が作ったりします。
このファンタジー感がなんとも心地よかったです。ザ文系の世界観!って感じで!
文明の発達とともに登場した電話のおかげで現在は大忙しの自動書記人形サービスも、やがて斜陽になっていくだろう、といことが示唆されています。
そんな世界で紡がれる、ヴァイオレットの、愛のものがたり。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン感想
さて、このヴァイオレット・エヴァーガーデン、非常に泣ける映画として評判です。しかし全体的に地味です。
熱いテーマソング、名セリフ!名セリフ!名セリフ!くらえおれたちの想いを!ドカーン!みたいな派手さは一切ありません。感情を殺して生きるヴァイオレットの視点をなぞるように淡々とシーンは進んでいきます。
だからこそ、ヴァイオレットが誰かと心のやりとりをしたシーンは観てる人の感情が動くのかなと思いました。病気の少年に、僕のぶんまでいっぱい甘えてね、というフレーズを提案するとき、島の少年たちから「先生」の話を聞いたとき、船から海に飛び込んだ時、僕は感情を揺さぶられて泣きそうになりましたね。
でも一番泣いたのヴァイオレットのシーンではなく、かつての少佐の戦友である社長が「先生」の声を聞いてかつての親友が生きていたことを確信したシーンでした。かつて従軍して戦争が終わってからは自動書記人形サービスを立ち上げて社長として会社を経営する彼に僕は一番感情移入してしまいました。
好きなところをあげるならば‥
自分の部下である若い女の子をヴァイオレット「ちゃん」と呼ぶ社長のキモっいや不器用さですよ!ヴァイオレットに会えない少佐にバカヤローって怒鳴ってしまう熱さですよ!簿記読めないヤツは副社長になれない、っていう面倒見の良さですよ!そして声優は子安武人!ガムリンさんですよ!子安武人さんファンの人はヴァイオレットエヴァーガーデン必修です。
ていうか社長はTVアニメシリーズにも出てくるはずだよな、観よう。(一話見た結果ヴァイオレットちゃんと呼ぶのは彼なりの意図があったことがわかりました。)
物語全般のテーマとしては
一緒にいることで困難や厄介があったり、一緒にいることで地獄のような過去を思い出すことがあるかもしれない、けど、一緒にいなきゃいけない二人は存在する。
この映画の顛末の、二人は仲良く暮らしましたとさ、そんなありきたりな結末が強く心を動かしました。
これから結婚して家族になる、家族を作っていくっていう人に見て欲しい映画でした。まぁ俺には縁のない話かもしれないけどさ。
そんな「地味」というより「派手さがない」映画でしたがとてもいい映画でした。
ふと無意識になるとヴァイオレット・エヴァーガーデンのシーンが頭の中に再生されてしまって、この映画を観たことはいい経験だったなぁと思ったのでこの日記を書いています。
今週で多くの劇場で放映が終わるようですが是非観にいってください。
予告で流れたエヴァの宣伝に心弾ませながら、エヴァは自分の給料でみてぇなぁと思うさんたろうでした。
2020/11/05富士さんたろうが記す